Department of Pharmacy, Gunma University Hospital
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公開講座
詳細は群馬大学の公開講座に関するページをご参照ください。
実施予定の公開講座
準備中過去の実習紹介
今日の医療現場において、薬物治療による副作用の早期発見や薬効評価に対するより積極的な薬剤師の関与が求められています。チーム医療のなかで、患者の身体状態を正確に把握し、共通言語で情報交換するためには、各疾患に対する病態学的知識および投与される薬の有効性・安全性を評価するためのフィジカルアセスメントに関する技術習得が必須です。
群馬大学医学部附属病院薬剤部では毎年異なる疾患をテーマとして取り上げ、医師によるフィジカルアセスメントや疾患に関する講義、ならびに当院薬剤部員によるフィジカルアセスメントモデルを用いた実習を行い、薬剤師のチーム医療へのより積極的な参画の支援を進めています。
過去の公開講座の風景を掲載していますので、是非御覧ください。
薬剤師のためのフィジカルアセスメント・疾患編(高齢者)1
平成27年12月13日(日)実施
講義内容:@フィジカルアセスメントの講義
A糖尿病の治療講義
公開講座では、呼吸器疾患や糖尿病に対する治療において、薬剤師も行うことができるフィジカルアセスメントについて医師を招き講義して頂きました。
フィジカルアセスメント講義では、聴診器や血圧計、パルスオキシメーターの使い方の説明、呼吸器疾患ごとの肺音について解説して頂きました。また、今後のチーム医療における薬剤師への展望についてのメッセージも頂きました。
糖尿病講義では、糖尿病治療薬の選択方法や糖尿病治療における課題と展望について、薬剤師が今後どのように関わっていく必要があるかについて講義して頂きました。
@「フィジコを用いたバイタルサインの確認」
フィジコを用いて喘息の既往や間質性肺炎のリスクを有する糖尿病患者を再現し、バイタル確認を行うことで、現在の処方薬の有効性・安全性を評価する練習を行いました。
聴診器による肺音の聴取として、喘息や間質性肺炎の有無を確認する練習を行いました。
初めて聴診器で肺音を聴取された受講生も多くいました。実際に聴取することで、患者さんの病態が把握しやすくなり、コミュニケ―ションのツールとしても有用との感想も頂きました。
A「血糖自己測定とインスリン自己注射手技に関する実習」
糖尿病患者にインスリン自己注射や血糖自己測定の手技を説明できるように、患者役と薬剤師役のペアになり、インスリンや血糖自己測定のデモ機を用いた服薬指導の練習をロールプレイ形式で行ってもらいました。
投薬窓口でのインスリン自己注射の説明の際に、注射手技の注意点を含めた説明ができるようになり、今後の患者指導に役立つとの感想も頂きました。
B「投薬シミュレーション(糖尿病ケトアシドーシス患者への対応)」
薬剤部スタッフによる輸液ポンプの使い方の説明の後、実際に輸液ポンプの設定を受講生に行ってもらいました。
薬剤師が輸液ポンプを扱う機会は少ないため、受講生は興味深々でした。アラームが鳴った時の対処方法も初めて知る受講生が多く、今後点滴アラームが鳴って患者さんが困っているときに対応できるようになるとの感想も頂きました。
シムマンを用いて糖尿病ケトアシドーシス患者を再現したシナリオトレーニングを行いました。薬剤部スタッフによってフィジカルアセスメントによる病態把握や薬剤の調製、医師への連絡・指示受けの流れをデモンストレーションした後に受講生に行ってもらいました。
薬剤師として目の前の患者の病態把握として何をするべきか、実習を通して学ぶことが出来たとの感想を頂きました。
【受講生から寄せられた公開講座の感想(一部抜粋)】
@フィジコを用いたバイタルサインの確認
●患者さんに必要なものを考えてフィジカルアセスメントを活用していく事が分かった。
●ビデオ研修でバイタルサインの確認方法について学んだことはあったが、実際聴診器を使って
聞いてみることで理解が深まった。
A血糖自己測定とインスリン自己注射手技の実習
●知識の再確認になった。
●日常の服薬指導に活かしていきたい。
B投薬シミュレーション(糖尿病ケトアシドーシス患者への対応)
●検査値の見方、医師への報告のポイントを学べた。
●点滴作業は初めてで良い経験になった。
過去の公開講座の内容
平成28年6月19日、11月27日:
誤嚥性肺炎講義
嚥下機能評価のための頸部聴診法および反復唾液飲みテスト・水飲みテスト等
平成27年7月12日、12月13日:
糖尿病講義、インスリン・血糖測定実習、糖尿病ケトアシドーシス対応
平成26年7月 6日、11月30日:
関節リウマチの講義、褥瘡ケア実習、シプロキサン投与時の対応
平成25年7月 7日、12月 1日:
NST講義、褥瘡ケア実習、NST実習
平成24年7月 1日、11月11日:
褥瘡ケア、血管外漏出時の対応、シプロキサン投与時の対応
平成23年7月31日、12月 4日:
血管外漏出時の対応、リツキサン投与時の対応
平成22年6月20日、11月28日:
リツキサン、ペルジピン投与の対応、血管外漏出時の対応
平成21年11月21日:
リツキサン、ペルジピン投与の対応